きもの美人になれる～たつみ流着付け教室

「きものを着るの、生まれて初めてなんです」

今日、弟さんの結婚式に参列なさるために着付けのご依頼をいただいた
お客様の言葉です。

成人式でも振袖はお召しにならず、
「この先も、一生きものを着ることはないだろうと思っていた」のだそうです。

ところが、弟さんの結婚式ということで、お母さまと妹さんはそれぞれ
留袖と振袖を着ることになっていて、二人からきものを着るのは当然とばかりに、
「半ば強制的に」留袖のレンタルをさせられたとおっしゃっていました。

きものを着るにあたって、あまりにも分からないことだらけなので
事前にネットで色々調べてみたようです。


「きものを着てトイレに行けるのか？」「行くときはどうしたらいいのか？」
「格とかあるらしい」
「きものの柄ってたくさんあるんだ！」

トイレに関しては、「こう書いてあったけど、本当にその方法でいいんですか？」
と質問されました。

トイレ、大事な問題ですよね。
着付けが終わってから、実演しながらご説明しました。


他にも、古典的な柄というのに惹かれたり、柄の豊富さにドキドキしたりと
初めてのきものの世界に興味をもたれたようでした。

着付けをしてみると、思ったほど苦しくないどころか、
帯のおかげで背中が曲がらず気持ちいいし、シャキッとするのがいい。

「きもの。なんか、ハマりそう。」

こんなうれしいことを言ってくださいました。


初めてのきもので、しかも自分から望んで着ることにしたわけではないのに
「堅苦しい」「面倒くさい」「苦しい」と思われがちな点について
全て前向きに捉え、それを楽しんでいる様子を見て、とても素敵な方だなぁと感じました。


最近、弓道を習い始めたというのも、いいタイミングだったのかもしれません。

これを機に、きもののある暮らしを楽しんでいただけたらうれしいです。



毎月第1,2,3土曜日　10：00～12：00
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たつみ流着付け橘通り教室
岩崎千恵子